個人事業主への報酬未払い
サラリーマンと違う点で大切な管理部分でいうと「売掛金の管理」です。
個人事業主の売上単価はどうしても小さな金額になりがちです。
支払い側の規模も個人から小規模商店など、比較的少額の取引が多くなります。
中には報酬支払いに対してルーズな顧客もいます。日々の売掛金管理は十分に気を付けて管理する必要があります。
下の会話にある手順で、こちら側も勘違いやルーズな管理にならないように注意して下さい。
商品を販売した仕訳「売掛金」を前回解説しましたが、売掛金は確実に回収する必要があります。
個人事業主の中で報酬未払いの被害にあった人は約70%もあります。又、その未回収金を「その後、どう処理しましたか」のアンケートには約42%の人が泣き寝入りした。と回答したそうです。皆さんが経験しそうなこの代金未回収の件で当事者なった場合は以下の手順で冷静な対応が必要です。
個人のお客様の場合はカードや代引決済なので安心ですが、いずれ大口のご注文などがあれば売掛金の管理は心配ですね。
慌てず冷静に対処する事が大切です。次の確認順序を参考にしてみて下さい。
1,まずは、こちらに手違いがないか確認しましょう。請求書の送信、期日の記載の確認、先方の支払いに関するメールの見落としなど。
2,お客様側に問題がありそうであれば、事務的な問題なのか(そうであれば請求書の再発行など)適切な対応を行う。
3,お客様側にそもそも支払う意思がない。又は支払い能力がないとなれば、しっかりとメールで支払いの催促とこれまでの経緯を書いて送信しておきましょう。そして、そのメールに対する先方の返信メールも保存しておきましょう。経緯が記録として残ってあれば「内容証明」「支払催促」「少額訴訟」などの処置も可能です。
未払いの被害を受けない事前の手としては「ファクタリング契約」も選択肢です。ファクタリング会社は沢山あるので色々探してみてもいいかもしれません。但し手数料は売上の数%~10%程度必要です。
以前仕入れた商品代金の支払日なので現金で支払った。
買掛金10,000円 / 現金10,000円
以前、売上た商品代金を現金で受け取った。
現金15,000円 / 売掛金15,000円