ランチェスター戦略
あの「ソフトバンク」も「エイチ・アイ・エス」も小さい企業の時代は、このランチェスター戦略を駆使して会社を大きくしてきました。マーケティングの定番中の定番手法です。
売上が伸び悩んでいる時や業界の中で競合他社が強すぎてどうにもならない等、営業戦略が手づまりになった時こそ学ぶべき手法です。
個人事業とはいっても売上をキープしなければならない点は大企業と同じです。
入口だけの解説ですが、深く学ぶきっかけになればと思います。
ランチェスター戦略はイギリスの飛行機工学エンジニアのフレデリック・ランチェスターが開発しました。元々は第一次世界大戦中で考えられた戦闘の戦略ですが、今の時代になっても営業戦略として十分に引用出来る考え方となっています。
第一法則(接近戦、局所戦)
個人で物販の事業を行っている方であれば、ブランド力は皆無に近いですよね。
大手ブランドのように販売促進費用を膨大に使用すれば消費者の認知度も直ぐに上がって商売が楽なのにと思いますよね。
販促費用を使えない戦略はどうするのか?
ランチェスター戦略では第一法則として、一定の小さな地域、小さな集合であれば、大きな戦力がある部隊に対しても勝算があると説いています。
例えば東京や大阪の大商業圏で有名ブランドの近くで店舗を開いても負ける事は誰でも解ります。では、地方の小さなイベント会場で少数のお客様を相手に直接商品の良さをアピール出来たらどうでしょうか?普段見慣れてているメジャーなブランドにない良さを知ってもらえると勝てる気がしませんか?
第一法則は販売する市場はボリュームで販促するのではなく、ピンポイント営業の深さで勝負する事に勝算ありとしています。
第二法則(広域戦)
販売する市場は小さな地域に絞って集中的に行う事を第一法則と書きましたが、販売する業界の専門性について第二法則では書きます。
ユ〇クロを知らない人は我が国の成人では少ないでしょう。でも、このブログを読んで頂いてる個人事業主の方のブランドを知っている人は何人いらっしゃるでしょうか?
全国市場(広域戦)では勝負にならないのであれば、武器(商品)をピンポイント(局所)にして勝負をするのが第二法則です。ユ〇クロは「フリース」という今まで他のメーカーが作れるけれど、アピールしていなかった生地を全面に打ち出して商品化しました。
安くて、軽くて、色バリエーションが豊富で・・。カジュアルフリース生地ならユ〇クロと、代名詞になりました。
誰も認知されていない個人事業主さんのブランドでも、有名ブランドにない特徴にだけ特化してアピールしてみて下さい。それが凄く小さくて些細な事でもいいです。
そこが、他社に勝てるポイントです。
まとめ
多くの方がブランドを認知してくれるまで(広域で戦えるまで)小さな集客の場所で戦ってコツコツと実績を増やしていきましょう。
多くの方にたくさんの商品を買って頂けるまで、自社の特徴をとことん深堀りして、優れた点のみをアピールしましょう。又、特徴のある商品やサービスを選りすぐって取扱ましょう。