欠品や過剰在庫を防ぐ発注方式2種
前回は過剰在庫は「悪だ」みたいな話しをしました。では、「在庫ってどの程度持っておけばいいの?在庫が多いのは良くない事はわかったけど、品切ればっかりでもダメでしょ」って思いますよね。
在庫を調整するには「発注」がとても大切です。発注する設定を以下のように注意しましょう。
物販をして数カ月で少しは販売数も伸びたので、在庫を調べてみたら品切れしそうな商品もありました。次の発注をどうしようかな?
順調に売上が増えてきたみたいですね。発注はとても慎重にする必要があります。まず、発注形式に違いがある事を理解して下さい。
発注の仕方に違いがあるんですね?前回は全部の商品をまとめてドンっ!って感じで発注しましたけど・・・。
発注を大雑把にするのは過剰在庫や長期品切れを起こす原因になります。まずは、多く数量が動く商品と単価が高くても少しの量しか売れない商品を分けて考えて下さい。そして、数量が多く売れる商品は以下の数式を元に発注量を決めて下さい。
1日に売れる数量の平均個数×発注してから入荷するまでの日数×1.5
例えば、私の店で一番よく売れているTシャツは3カ月で180枚売れたので、1日あたり2枚の実績ですね。仕入先に発注してから入荷するまで10日間なので2×10×1.5=30 なので在庫が30枚になったら発注したらいいですね?
そのとおり!この発注方式を「定量発注方式」といいます。常の需要の多い商品の発注に向いています。平均販売実績の1.5倍にして品切れ防止をします。あまり大きく需要に変化が無い場合は1.25倍でも良いです。
じゃ、逆に販売数の少ない商品は?特にシーズン商品とか。季節モノは売れ残りが心配だけど・・。
そのような商品は「定期発注方式」が適しています。週に1回とか月に1回とか、需要の動きをみ定期的に在庫を確認して発注します。発注数量は次の発注チェック日までの期間分のみとします。
わかりました。まずは在庫数と実績を確認してから商品毎に発注方式を決めて発注します。